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膝の痛みでお困りの方からメールでお問い合わせをいただきました。
ご本人にはすでに返信させていただきましたが、同じようなお悩みをお持ちの方も多いので、解説を加えたうえで共有いたします。
お世話になります。
最近、膝の痛みで正座ができなくなってしまい、日常生活に支障が出始めています。和室での食事や、お茶会に参加する際に正座ができないため、周りの方に申し訳ない気持ちになることが増えました。また、立ち上がる時や階段の上り下りの際にも痛みを感じるようになり、少し不安を感じています。
このような症状の原因について、どのようなことが考えられるでしょうか。変形性膝関節症などの可能性はあるのでしょうか。
また、痛みを和らげるために自宅でできることがあれば教えていただきたいです。例えば、ストレッチや簡単な運動などはありますか。
さらに、鍼灸院での施術は、このような症状の改善に効果があるのでしょうか。どのような治療が可能か、また、どのくらいの頻度で通院すれば良いのかなど、アドバイスいただければ幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答いただけますと助かります。よろしくお願いいたします。
こんにちは。今回は、膝の痛みで正座ができないという悩みについて、原因と対処法をお伝えします。
正座ができなくなる原因として最も多いのが、変形性膝関節症です。これは、膝関節のクッションとなる軟骨がすり減り、骨が変形する疾患です。
40代以降、特に女性に多く見られます。また、変形性股関節症も正座を困難にする要因の一つです。
症状としては、起き上がる時に激しい痛みを感じたり、膝を曲げ伸ばしする際に違和感やこわばりを感じたりします。
また、長時間正座した後に膝が腫れて熱っぽくなることもあります。これらの症状が続くと、日常生活に支障をきたす可能性があります。
まず、無理に正座をせず、膝への負担を減らすことが大切です。歩行時や立ち上がる際も、必要に応じて手すりや杖を使用しましょう。
自宅でできるストレッチも効果的です。例えば、椅子に座って片足を伸ばし、つま先を立てて膝を軽く押さえながら上体を前に倒すストレッチがおすすめです。
膝が腫れて熱を持っている場合は、まず安静にすることが大切です。ただし、完全に動かさないのではなく、痛みの出ない範囲で軽く動かすことも必要です。
鍼灸治療は、人間が本来持っている傷の修復作用を利用して、筋肉の硬さを緩める効果があります。これにより膝関節が安定し、軟骨の摩擦を抑えられるため、痛みの軽減につながります。
変形性膝関節症の症状改善にも期待できる治療法の一つです。
膝の痛みは放置すると長引くことが多いため、少しでも違和感を感じたら、早めに鍼灸治療を受けることをおすすめします。
適切な治療と日々のケアを組み合わせることで、膝の健康を取り戻し、快適な生活を送ることができます。皆さまの膝の健康と、楽しい日々を心よりお祈りしております。
当院では部位ごとに症状別ページをまとめています。ぜひご覧になってみてください。
当院であなたのお悩みに対応可能どうかを5秒で調べることができる症状検索ページもご活用ください。