Pickup 9月号掲載「陰陵泉」 ~夏バテ解消!胃腸を正常化し、むくみ取りのツボ~
" ツボの話 "
9月になり、暑い夏が終わり、秋の風が心地よい季節となりました。今年の夏は湿度が高く、北海道らしくない天候が続きました。その影響で消化吸収の力が低下し、水分代謝も悪くなり、むくみの原因となります。そのため、体調がすぐれない方も多いのではないでしょうか。今回は、夏バテや体の不調に効果的なツボ「陰陵泉(いんりょうせん)」をご紹介します。夏の間に水分をたくさん摂ったことで、体の水分代謝が乱れているかもしれません。むくみにも効果のある陰陵泉を刺激して、胃腸の消化吸収力を正常に戻し体調を整えましょう。
東洋医学では、消化吸収の働きをするのが五臓の「脾」です。食べ物を消化し、それをエネルギーに変えて、体のあらゆるところへ運び、体全体にエネルギーを供給します。今回ご紹介するツボは、その「脾」の経絡の中の代表的なツボです。
【陰陵泉の場所と刺激方法】
「陰陵泉(いんりょうせん)」の『陰』は「陰側(内側)」、『陵』は「丘陵」、『泉』は「泉のようなくぼみ」を意味します。このツボは膝の内側にあります。足の内くるぶしから骨の内側を真上に辿っていくと、膝下で指が止まる凹みのところにあります。膝の内側の痛みや水が溜まっている方にもよく使われます。
押すとズーンとした痛みが感じられる場所です。刺激する際は、親指でピンポイントで軽く回しながら、心地よい程度の力で皮膚に向かって垂直に押してください。2~3分間ほど呼吸に合わせて押し続けると良いでしょう。
ツボを刺激する際の基本は、「気持ちが良いこと」です。痛みを感じる場合は力を抜いてください。ゆっくりとツボに圧をかけ、力を抜いていくと効果的です。ツボを正しく刺激することで、体調が整い、気持ちもリフレッシュします。
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